L研経営戦略セミナー30:企業のスイッチングコスト

電力会社の決算があいついでいます。

各社の2013年3月期連結決算の純損益ーー

・中部電が321億円と2期連続の赤字。人件費削減などの経営効率化に取り組み、赤字幅は12年3月期の3分の1に圧縮した。しかし、円安で燃料の調達費用が増大していることなどが打撃となり、14年3月期は850億円の純損失に陥る見通しだ。

・四国電も428億円と過去最大の損失を計上。

・中国電力は前期は24億円の黒字だったが、今期は219億円の赤字に転落した。

・東北電力は連結純損益が1036億円の赤字になった。コスト削減により前期の2319億円から半減したが、原発停止による火力発電の燃料費負担が響いた。

・北海道電力は、2期連続の最終赤字となり、金額は過去最大の1328億円だった。

北陸電力は9800万円の黒字に転換した。北陸電力は、石油やLNG(液化天然ガス)に比べ安価な石炭火力の発電量が販売電力量に対して64%、水力が同24%と発電2方式が高い割合を占めている。

 おかしな話だ。いま原発が稼働していない状況であるから、電源別の損益で見れば、石油火力発電部門は大赤字ということになる。(水力発電部門はたぶん黒字だろう)

しかし、世界中で石油火力発電が大赤字になっている国があるのだろうか?

しかも、我が国の電気料金が世界的に見て異常に安いということも聞いたことがない。

となれば、これは円安以前に電力会社の経営の怠慢としか言えないのではなかろうか。

経営の責任を円安や原発停止のせいにしているが、実際は経営能力の問題ではないのか。

こんな高コスト体質の企業であるから、電力改革に後ろ向きなのも道理だ。

企業の業態転換に関する態度の事例として、電力会社を考察してみた

 

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